■STORY■
学生寮の一室に、彼女と彼女は住んでいる。
変化に乏しいけれど、退屈を感じない。そんな毎日を送ってる。
高校二年の夏休み。いつもそうしているように、彼女と彼女は寮に残る。
好奇心から、二人はある場所へと踏み込み……
その日を境に、変化に乏しい毎日は変わってゆく。
知らずにいた出来事を、知ることになる。
いつもひとり。
暗い部屋にいつもひとり。
不自由で、寂しくて、悲しさよりも怒りが勝つ毎日。
ふとしたことから、変化に乏しいけれど、退屈を感じない日々に身を置くことに。
知らずにいた日常を、そうして知って、
――――大切なものが、今日もひとつ増えてゆく。
それは、すべてを失った男が、もう一度夢を掴む物語。
――――第一話(夏)
蝉の鳴き声、差すような陽の強さ。
季節は夏。
期末試験も終わり、夏休みはもうすぐそこ。
そんな時期、あるニュースが飛び込んでくる。
学園の敷地内で、死体が見つかった。
――――第二話(秋)
木々を彩る赤色黄色。
季節は秋。
見上げれば、青い空と木々の対比が綺麗だった。
しかし、先生は言う。
空は青くないと。
――――第三話(冬)
凍えそうな寒さに目を覚ます。
季節は冬。
窓の向こうは銀世界。
いてもたってもいられなくて、外へと飛び出した。
雪遊びに夢中になる少女。
その姿を、独りぼっちの少女は眺めていた。